インタビュー御花 代表取締役社長 宗高千鶴さん

―― 御花での勤務は五年目ということですが、それ以前も同じような職種だったんですか?
細田 そうです。いくつかのホテルを経験して、縁があってこちらに来ました。
―― それまでの職場とのいちばん大きな違いはなんですか?
細田 御花だけではなく、柳川という街全体について言えることですが、観光地がそのままホテルをやっているような印象を受けました。言い換えるならば、企業としての姿勢が不足しているんじゃないかと。特に御花にとっては、企業としてありつづけることも重要な課題なので、自分の役割はそこにあると思って取り組んでいます。
―― もっと商売を意識するべき、ということですか?
細田 そう言ってしまうと語弊があります。数字面ももちろん大切ですが、儲け第一ではなく、商売は正直であることをモットーにしないといけません。お客様から見れば、値段に見合ったサービスが提供されているかどうかというところは当然気になりますよね。働く側も同じです。いただく料金に見合った働きができているのか。これまでがそうだったからという理由だけで非効率的なことをやってはいないか、お客様に余計な負担を強いてはいないか。そういったところにもっと意識を向けなくてはいけません。
―― 具体的に、どのような取り組みをされたのですか?
細田 大きなところでは、季節料金の廃止ですね。一般に繁忙期であるとか、ハイシーズンであるとか、そうした期間を設定して価格を変動させるわけですが、それらを廃止しました。
―― 反発などはありませんでしたか?
細田 最初の三年ほどは、こちらも試行錯誤の時期でしたから、いろいろと噛み合わないこともありました。考えてみれば、外から持ちこんだ考えをそのまま使え、というのは横暴ですよね。新規オープンの施設ではないのですから。だから私も既存のやり方を頭ごなしに否定するのではなく、少しずつ新しいやり方を試してもらいながら、スタッフの理解と協力を得て、変えていったんです。
―― いまは順調ですか?
細田 そうですね。すべてが万全とはいきませんが、ミスはミスとして認めるよう心がけています。私、サッカーをやっていたんですが、試合中にミスをしたら、反省は反省として、そのあといかに点を取って勝ちに行くかを考えるんです。その姿勢は、いまの仕事にも役立っている気がします。
―― 御花全体としては「これからの一〇〇年」を見据えているわけですが、そこについて細田さんのプランは?
細田 先ほども申し上げましたが、企業としてありつづけることが肝心で……、ですが、一〇〇年となると、正直なところ、さっぱりわからないですね。二十四年先くらいまでなら、なんとか。
―― 二十四年?
細田 ええ。私の定年の時期です。
―― 御花での勤務は五年目ということですが、それ以前も同じような職種だったんですか?
細田 そうです。いくつかのホテルを経験して、縁があってこちらに来ました。
―― それまでの職場とのいちばん大きな違いはなんですか?
細田 御花だけではなく、柳川という街全体について言えることですが、観光地がそのままホテルをやっているような印象を受けました。言い換えるならば、企業としての姿勢が不足しているんじゃないかと。特に御花にとっては、企業としてありつづけることも重要な課題なので、自分の役割はそこにあると思って取り組んでいます。
―― もっと商売を意識するべき、ということですか?
細田 そう言ってしまうと語弊があります。数字面ももちろん大切ですが、儲け第一ではなく、商売は正直であることをモットーにしないといけません。お客様から見れば、値段に見合ったサービスが提供されているかどうかというところは当然気になりますよね。働く側も同じです。いただく料金に見合った働きができているのか。これまでがそうだったからという理由だけで非効率的なことをやってはいないか、お客様に余計な負担を強いてはいないか。そういったところにもっと意識を向けなくてはいけません。
―― 具体的に、どのような取り組みをされたのですか?
細田 大きなところでは、季節料金の廃止ですね。一般に繁忙期であるとか、ハイシーズンであるとか、そうした期間を設定して価格を変動させるわけですが、それらを廃止しました。
―― 反発などはありませんでしたか?
細田 最初の三年ほどは、こちらも試行錯誤の時期でしたから、いろいろと噛み合わないこともありました。考えてみれば、外から持ちこんだ考えをそのまま使え、というのは横暴ですよね。新規オープンの施設ではないのですから。だから私も既存のやり方を頭ごなしに否定するのではなく、少しずつ新しいやり方を試してもらいながら、スタッフの理解と協力を得て、変えていったんです。
―― いまは順調ですか?
細田 そうですね。すべてが万全とはいきませんが、ミスはミスとして認めるよう心がけています。私、サッカーをやっていたんですが、試合中にミスをしたら、反省は反省として、そのあといかに点を取って勝ちに行くかを考えるんです。その姿勢は、いまの仕事にも役立っている気がします。
―― 御花全体としては「これからの一〇〇年」を見据えているわけですが、そこについて細田さんのプランは?
細田 先ほども申し上げましたが、企業としてありつづけることが肝心で……、ですが、一〇〇年となると、正直なところ、さっぱりわからないですね。二十四年先くらいまでなら、なんとか。
―― 二十四年?
細田 ええ。私の定年の時期です。